株探とみんかぶが調査している「人気テーマランキング」で、「親子上場」が16位にランクインしていました。
伊藤忠商事は8月の頭に、子会社を通して伊藤忠テクノソリューションズに対して株式公開買い付け（TOB）を行うと公表しました。10日には大建工業へのTOBを行うことを発表。それぞれ完全子会社化を目指しているそうです。
通常、親子上場は子会社の少数株主の立場が弱く不利になりやすく、企業統治の視点からも疑問視されることが多かったのだとか。モノ言う株主（アクティビスト）のターゲットとなるケースも頻発しているそう。今回の伊藤忠の動きは、資源に頼らない事業の発展に向けた取り組みのうちの一つと考えられているようです。その一方、株式市場では予想外の好材料と捉える人も多く、親子上場の関係にある銘柄への興味が強まっているとのこと。
伊藤忠の上場子会社には、伊藤忠エネクスやプリマハムなどがあります。ほかにも三菱商事子会社のローソン、住友商事子会社のSCSK、豊田通商傘下のエレマテックなどが親子上場関係のあるそう。イオン、ソフトバンクグループ、GMOインターネットグループもたくさんの上場子会社を持っており、注目が集まっているようです。
